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「スペクトラム」とは、英語で、変動するものの範囲や連続体を意味する単語です。
自閉症とは、主に
言葉の遅れ
コミュニケーションの不全
同じ行動をくり返す
といった症状がみられる人たちのことをいいます。
しかし、軽度の自閉症か重度の自閉症かということで
その能力は同じ障害であるとはおもえないほど大きく違ってきます。
この能力の幅を正確に捉えて、個々人にあった療育体制を考え
周囲の人々は理解を進めていくべきである。
「スペクトラム」という呼称には、そんな意味がこめられています。
自閉症スペクトラムという呼称が登場する以前は、
知的障害を伴った自閉症・高機能自閉症・アスペルガー症候群と区別されていました。
高機能自閉症は、ほとんどの場合IQ70以上の自閉症のことをいいます。
アスペルガー症候群は、簡単にいうと言葉の遅れを伴わない自閉症のことです。
この2つの呼称は由来が異なるだけで、実際の能力や周囲の人の対応の仕方は同様です。
つまり、知能を中心に考えると、自閉症スペクトラムと呼んだ場合
ほとんど発話のないような重度の人から健常者程度には知能のある人まで
を網羅していることになります。
では、知的な能力の高い自閉症スペクトラムの人と健常者との違いはなんでしょうか。
例えば、高機能自閉症の人は、論理的思考を得意とし、記憶力もよく、難しい単語や概念もよく理解しています。
それでも、人とのコミュニケーションとなると困難が生じてしまいます。
なぜなら、場の雰囲気を読む事が苦手であったり
相手の表情や会話の流れを察することが苦手だからです。
知的能力を持っている自閉症の人たちの課題は、コミュニケーション力の向上にあります。
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