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自閉症スペクトラムという分類には、能力差、とくに知能に関しては大きな幅があります。
成人した自閉症の人でも、重度~軽度と子供の自閉症と同様に能力には幅があります。
よって、自閉症の大人であるからといって、一律に同じような特徴があるわけではありません。
しかし、最近になって、大人になってから自閉症が発覚するというケースがよくあります。
また、そのことを有名人がカミングアウトしたり、
人間関係がうまくいかないといった悩みを抱えた人たちが、
成人してから自分が自閉症であったと気がつくという例が多数紹介されています。
書店でも、そのような悩みをもつ人たちに対しての
「もしもと思ったらチェックしてみよう」
といった趣旨の本が多く見受けられます。
ただし、重度の自閉症の人であれば、社会活動や基本的な生活の自立も困難です。
周囲の人が気がつかないということはまずあり得ません。
だとすれば、こうした成人になってから気づくというパターンは
軽度の自閉症、精確には、アスペルガー症候群や学習障害であるといってよいでしょう。
こうした大人になってから発覚する人の場合にはいくつか特徴があります。
まず、小中高、そして、大学と周囲の人ととけ込めなくとも、
なんとかやってきた程度には、学力もコミュニケーション能力もあるということです。
しかし、それだからこそ、当人たちの孤独はとても強くなってしまいます。
なぜなら、知能だけでいえば、周囲の人と近くても
感覚や認識の様式が大きく異なっているからです。
この場合の特徴は、一つのことに熱中することが多く、繰り返しの単純な作業が得意であったり
また映像や数字、あるいは言語の記憶能力に優れているという特徴を持つ人が多いのです。
そして、得意分野を活かすことで、社会的に評価されている人も多いです。
そして、引きこもりといった状態とは異質であって、
単純に一人でいる方が落ち着き、物事に集中できるため一人でいることを好む傾向にあります。
周囲の人たちの同調圧力によって、コミュニケーションをよくとり
人々と協力していくことがよいことであると自分自身で無理をしてしまう人も多くいます。
そのような場合、やはり、いちどはアスペルガー症候群を疑ってみるのもいいでしょう。
病名を自覚し、公表することはある意味ではレッテルを貼ることでしかないですが
自分の能力特性をよく見極め、無用な苦労をせず、自分にあった人間関係
環境作りをすることは自他にとって生きやすさにつながっていくでしょう。
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